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矢野 守氏

しまねスタイリスト vol.3
矢野 守 氏(株式会社メディアスコープ/株式会社メディアプラン)

目指すはユビキタスのメッカ。

世界最先端の情報通信サービスの開発を目指す総務省の「ユビキタス特区」の認定を受け、「島根ユビキタスプロジェクト」が始動した。
中心となるのは松江市の情報通信会社、株式会社メディアスコープ。地上デジタル放送への移行後、空き電波帯域を活用した新ビジネスの構築に向け、開発・実証実験を行い、産学公民連携による推進協議会を引っ張る。

「通信と放送の融合で時代は急変するという直感に、居ても立ってもいられなかった」と語る同社取締役専務の矢野守さんは、この地域でいち早くユビキタステクノロジーに着目した一人。一方では、島根県の映像文化を中心に、地元の広告業界やあらゆるメディアをリードする株式会社メディアプランの代表でもある。「私がやるべきことは見えないものを見せること」と、島根を題材にした製品化を手掛け、フィルムをデジタルに変える変換技術では全国レベルを誇る。

常に質の高い情報にこだわってきたことから、「信頼性のある情報を、必要とする人に、効率的に届けられる」ユビキタスに着目したのは必然的であり、密な取材力、データベースの構築など、培ったノウハウがプロジェクトの一翼を担う。

「マルチメディアとカード事業の組み合わせで島根で完璧に役立つサービスをつくり、全国や世界にも通用させたい」。広く受け入れられるために、プロジェクトは和睦から連想した「和み」を枕詞に掲げている。発想の源は歴史や出雲神話から。「古代においては大政奉還がうまくいき、神様が日本中から集まってきた…そして相談をして何かが生まれている…そう語れる土地って出雲しかないわけでしょ?」人が行き交い、物を考え、論じあう。千数百年にわたって受け継がれてきた感覚は、わが国において大切な役割を担うもので、島根がそのメッカとなるはずと青写真も描く。

実際、実証実験の進行で内外の人々が集い、議論が交わされている。カード事業に関しては、メディアスコープ社はSONYと委託契約を結んだ。一部上場企業以外では初。少子高齢化を抱える地域の状況、同社が掲げるビジョンに共鳴してのことでもある。「島根の肩書きは通用しない。が、この地独特の価値がある。そこに光を当て、MADE IN SHIMANEのビジネスモデルを世界に通用させたい」。次代を見据えたゼロからの出発。志を共にする同士達と歯を食いしばりながらの挑戦が続く。

(取材場所:株式会社メディアスコープ:ソフトビジネスパーク島根)

※島根ユビキタスプロジェクトについての詳しい情報はこちらにも掲載しています。

矢野 守 氏 プロフィール

株式会社メディアスコープ 専務取締役
〒690-0816
島根県松江市北陵町51-2
0852-31-9011

株式会社メディアプラン 代表取締役
〒690-0874
島根県松江市中原町167-1 第2サカタビル1F
TEL:0852-60-5165

NPO法人 地域文化デジタルアーカイブス 理事(西日本本部拠点)

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