

仕事内容を教えてください
皆さんが安心してIT生活をおくるためのセキュリティ・デバイス「NetStable」を開発しています。「NetStable」は、アンチウィルスソフトのようにPCに直接インストールするものでなく、さまざまな情報が入ってくるインターネットの入口に設置するもので、外から入ってくるものだけでなく、個人情報など、既に内側にある情報の漏洩も防ぎます。同種のデバイスは他にもありますが、北米製などの外国製品が多く、「NetStable」は、国内のIT事情に精通した“国産のセキュリティ・デバイス”として、各方面から注目されているところです。
日本で仕事をすることになったきっかけは?
韓国でITのベンチャービジネスを関わっていた縁で、MCセキュリティの社長と知り合ったことがきっかけです。当時の私は、韓国でのビジネスに限界を感じていたことや、新しい発想やスキルを求めていたこともあり、この縁をチャンスだと受け止め、思いきって島根にやって来たんです。
島根県の印象を聞かせてください
まだ独身という身軽さもあったし、島根行きは両親も賛成してくれました。それに、ソウルを中心に考えると、故郷の慶州と島根は距離(移動時間)もほとんど変わらないんです(笑)
しかし、実際の生活となると、やはり言葉に苦労しましたね。仕事は英語や専門技術(知識)が中心なので、それほど不便は感じなかったんですが、プライベートになると友人もいないし、食事に行っても注文もままならず…(苦笑)そういう状況だったので、来た当初はもっぱらドライブを通じて島根を知ろうとしていました。印象としては町がとてもきれいなこと。それに、家の屋根瓦の美しさに惹かれました。残念なのは町に賑やかさが足りないことですね。

島根県で仕事をする上でのメリットは?
例えば、東京だと市場も大きく、情報も多いかも知れませんが、私にとっては、ビジネスパートナーとの信頼関係が一番重要なんです。ITとはいえ、やはり仕事は人間がやるものであり、“FACE TO FACE”が大切なんです。ましてやデータだけのやり取りだと不測の事態に対応も出来ません。そういう意味でも、信頼のおけるパートナーが島根におられ、そして出会ったということが、私にとっては大きいのです。
島根県で仕事する上で苦労した点は?
やはり“文化(インターネットに対する考え方)の違い”でしょうか。こちらに来た当初は、セキュリティの中でも、特に企業の個人情報についての扱いの違いに戸惑いました。韓国ではそこまでシビアではないというか、日本ほど重要視していない面があって、理解出来なかったんですね。もちろん今は問題ありませんが、日本でのインターネットに対する考え方の違いには勉強になることが多かったです。
今の島根県に望むことはありますか?
個人的には、韓国直通便を週3回から毎日に増やして欲しいです(笑)この業界のことで言えば、若い人たちがもっとIT関連の仕事が出来るような環境整備をして欲しいです。
今後のビジョンをお聞かせください
島根に来て3年4ヶ月、こちらでの仕事の成果もかなり安定してきました。人口対効果で言うと、島根県のセキュリティはかなり高いと思います。今後は東京(大手)との連携などを通じて、さらに安全なIT環境を整備していきたい。例えば、特に専門知識を持たなくても安全に運転することが出来る自動車のように、IT分野も安全安心に使える環境になっていかなければと思っています。
これから島根県にUIターンを検討されているIT技術者の方にメッセージをお願いします
この仕事はいろいろな人との連携(情報交換)が必要な仕事です。つまり目的がないと何も出来ない仕事なんです。ITの技術者にとって、島根は最適な環境が用意されており、信頼のおける人々のサポートがありますが、まずは何よりも“(IT分野で)自分が何をしたいのか?”をしっかり決めてから島根に来てください。
(取材場所:株式会社MCセキュリティ:ソフトビジネスパーク島根)
株式会社MCセキュリティ 技術部 部長
〒690-0816
島根県松江市北陵町51-2
TEL:0852-31-9001