

島根に帰ってこられたきっかけは?
大学進学で東京へ行き、そのまま向こうで就職した当時は、こちらに帰ってくるつもりはまったくなかったんです(笑)理由は、仕事やチャンスといった、島根にないものが東京にはたくさんあったからです。そんな気持ちに変化が生じたきっかけが、結婚でした。家庭を持つことになり、「自分は何のために働いているのか?」と自問を始めたんです。その根源にあったのが、疲弊しつつある地方の状況でした。「自分も地方出身の人間。ならば、故郷のために何か役に立ちたい」と思うようになったんです。その頃は、島根で働けるなら、IT業界以外でも構わない!という気持ちでいましたが、縁あって、この会社にお世話になることができました。

首都圏ではなく島根県で仕事をする上でのメリットは?
地方が疲弊していくさまを見ていると、逆にチャレンジするための恰好の舞台だと思えるんですね。前東京大学総長・小宮山宏氏の言葉に「課題先進国」という言葉があります。これはつまり、世界中で未解決の課題や問題が日本にたくさんあるという意味ですが、私はこの言葉そのままに島根県を「課題先進県」と捉えています。地方としての課題をすべて抱えているぶん、モデルケースになるべき県だと思っています。そういう意味で、高いモチベーションを持てる環境だと思います。もちろん、医療や介護福祉等、地方が抱える重要な課題に関わる当社としての使命感や、「Ruby」を元にした新産業の育成という分野に携われる面も大きいですね。
島根県で仕事をする上で苦労する点は?
さきほど言ったとおり、モチベーション次第なのでとくに苦労はありません。ただ、ITの発達とは裏腹に、都市圏と地方での情報格差が広がってきている面もありますね。ネット上に存在する情報だけでなく、人がそれぞれ持っている情報が自然と流れるのが都市圏。島根ではより積極的に情報を取りにいく必要がありますね。
今の島根県に望むことはありますか?
都市圏と地方の情報格差も、あらゆる情報に対する意識を高めていかないと、格差にすら気づかないという状況があります。こういう視野狭窄的な状況を打破するためにも、若い人たちには一度は島根を出て、多様な人間性に触れて視野を広げて欲しい。島根県には、若い人たちにそういうチャンスを作るだけでなく、戻ってくるための環境整備を望みます。
今後のビジョンをお聞かせください。(今後の目標など)
島根に戻って2年経ち、ややもすると出雲のゆったり感に流されてしまいそうですが(笑)、この短い間にもさまざまな人々と出会い、助けていただいたという感謝の気持ちがいっぱいです。これからも出会いを大切に、さらに期待に応えられる人間になっていきたいですね! そして、大きなテーマとしては、超高齢化社会などの課題を先んじて解決する「”課題解決先進県”島根県」を目指していきます。
これから島根県に立地を検討されている企業の方にメッセージをお願いします。
「島根県には日本の将来の姿があります。一緒に課題に取り組み、解決していきませんか!」
(取材場所:株式会社テクノプロジェクト)
株式会社テクノプロジェクト
Rubyビジネス推進室
〒690-0826
島根県松江市学園南2丁目10-14 タイムプラザビル
TEL:0852-32-1140(代)