代表取締役社長 石川俊光 氏
代表取締役社長
石川 俊光

支援と人の力が後押しした新拠点
――島根で広げる健康食品づくりの未来

健康食品の受託開発製造を行う株式会社三協。1963年の創業以来、ソフトカプセル自動機のパイオニアとして、高性能の機械を世界各国へ納入しています。2018年には川本町に島根川本工場を設立。健康食品のソフトカプセル、ハードカプセル、錠剤、顆粒等の製造から包装までを一貫して行っています。

代表取締役社長である石川俊光社長と、島根川本工場の山口工場長のお二人に、島根県へ立地することになった経緯や事業の内容・今後についてお話を伺いました。

2019年 取材

高い技術力を基盤に健康食品OEM事業 島根川本工場の一貫生産体制

事業内容や島根川本工場はどのような位置づけですか?

当社は健康食品のOEMメーカーであると同時に、機械の製造・販売も行っています。1963年の創業当時は機械製造業からスタートし、その後開発したソフトカプセル自動機の高い製造技術が評価され、世界各国へ200台余りの機械を納入してきました。

その高い生産技術とノウハウを基盤に、健康食品のソフトカプセルをはじめ、ハードカプセル、錠剤、顆粒等の製造から小分包装まで一貫して手掛けています。他社との差別化を図るため、高品質な商品をより低コストで製造する研究・開発にも日々取り組んでおり、他社では真似できない独自の技術があると自負しています。

島根川本工場は、健康食品OEM事業の拡大と市場対応力向上を目的として2018年に設立しました。ソフトカプセルの製造から梱包まで一貫体制を整え、さらに錠剤や顆粒の製造工程も順次稼働させており、事業拡大に向けた重要な拠点として位置づけています。

三協のソフトカプセル
三協のソフトカプセル
ソフトカプセル充填機
ソフトカプセル充填機

島根進出は人材や環境に期待できることが決め手

島根県に進出された経緯と、立地して良かった点を教えてください。

お客様からの要望が増える中で、既存工場だけでは生産が追いつかず、お客様に迅速かつ高品質なサービス提供が難しくなった時期がありました。新たな工場用地を探している中で、島根県企業立地課の方からアプローチを受けたことが、島根を訪れるきっかけとなりました。

そこで感じた川本地域の方々のあたたかさや自然の豊かさ、そして「えごま」のような健康効果のある特産品に魅力を感じ、島根県への進出を決めました。特に川本地域の方々に共通する性格の真面目さや人情の厚さ、気持ちのいい挨拶をされる習慣などの素晴らしい人間性は、島根県を選ぶ大きな理由の一つになりました。

立地して良かった点としては、製造リスクの分散が図れたことに加え、地域の雇用推進にも貢献できていると感じています。また、県や町からさまざまな支援を受けることができたことも大きな支えとなりました。今後も長いお付き合いをしていきたいと思いますし、地域と一緒に発展していくような会社でありたいと思っています。

川本工場では地元出身者を多く採用
川本工場では地元出身者を多く採用
島根県での立地における課題についてどのような点がありますでしょうか?

工場は緑に囲まれた山間部に位置しているため、空調から虫が侵入しないよう年中空調を稼働させる必要があり、コスト面での負担があります。また、交通の便の面では、静岡県から来る社員などに移動で苦労をかけてしまっていると感じます。

しかし、交通の便が悪いという点は、土地が安いというメリットにもつながっています。現在は工場へのアクセス向上のための道路整備も進めてもらっていますし、環境は着実に整いつつあります。マイナス面も、逆手に取ってプラスに考えれば良いと私は考えています。

物流面改善のための道路を建設中
物流面改善のための道路を建設中

島根の人材とともに描く「三協で働く幸せ」づくり

求める人物像や島根の人材の特徴、人材育成についてお聞かせください。

当社では、自身の考えをはっきり主張でき、夢を持ち、その夢の実現のために飛躍できる方を求めています。枠にはまるのではなく、枠からはみ出すくらいの気概を持ってほしいと考えています。マンパワーの足し算ではなく、1+1が3になるような組織を目指しています。そのためにも、まず一人ひとりが夢を持つこと、これが一番大切です。

私にはこの会社を立ち上げる前からずっと夢がありますし、今でも常に夢を持っています。実現できたら、またすぐ次の夢を持つようになる。私が夢の話を始めると、止まらなくなってしまうんですよ。

島根県の方々は、働くことに感謝の気持ちを持っている方が多いです。堅実で真面目でしっかりした人が多くて、ずっと長く働いてくれるのは島根の人材ならではだと思います。
そして先ほどもお話ししましたが、挨拶の習慣が自然と身についているのも素晴らしいです。地域の方々も、道で通りすがる際などにもよく挨拶してくださいます。
ただ良くも悪くも少し奥ゆかしいところがあるので、もう少し積極性があるともっとよいと感じています。

夢を持つことが何より大切」と話す石川社長
夢を持つことが何より大切」と話す石川社長

人材育成では、静岡県の日の出工場での研修期間を設け、ベテラン作業員のもとで製造技術を身につけられるようにしています。島根の従業員専用の社員寮も用意してあり、ご家族も一緒に住めるくらい広い(1LDK)です。

人材確保については、県内の学校との交流を深めさせてもらっていまして、当社に興味を持っていただけるよう講演会やインターンシップなども企画しています。

本社での研修や設備も充実
本社での研修や設備も充実
福利厚生などへの取り組みについてお聞かせください。

本社の静岡工場では、敷地内で育てたホタルを家族ぐるみで鑑賞する「ホタル祭り」を毎年開催しており、社員の子どもたちにも大人気です。また、400名近い社員が交流する運動会も行っています。

健康という幸せを創造するには、まず社員自らが「三協で働く幸せ」を実感し仲間と分かち合うことから、と考えています。

本社で毎年開催している「ホタル祭り」
本社で毎年開催している「ホタル祭り」
地域貢献活動の内容や方針など取組状況をお聞かせください。

昨年は地域の駅伝大会に三協島根工場チームとして参加したり、お祭りに三協ブースを出展して静岡県の名産の販売を行ったりしています。

また、地域の方々に喜んでいただけるように、静岡県で有名な「河津桜」を島根県川本町に1000本寄付させていただきました。3年以内に計3000本の河津桜を咲かせることや、社員や地元の方々で行う植樹イベントも計画しています。

地域密着企業であり続けたいという想いのもと、本社である静岡県と島根県とのつながりも大切にしたいと思っています。

地域の方々に、「三協が島根に来てくれて良かった」と思っていただけるような会社をこれからも作っていきたいと考えています。

地域との関係について語る山口工場長
地域との関係について語る山口工場長

地域とともに100年企業を目指す

今後の事業展望についてお聞かせください。

今後は島根工場の生産体制をさらに安定させ、事業規模の拡大を進めていきます。川本町特産の健康食品「えごま」を活用した、島根工場独自の製品も作りたいです。

そして、先ほどもお話したような桜並木をここに作ることで、島根工場自体が地域の方々と交流できるコミュニティの場となるような、そんな構想を描いています。

島根県民や他の事業者へメッセージなどあればお聞かせください。

これは今から約30年前に、とある食品会社を訪ねた際の出来事です。従業員の女性に「この会社で働かれていかがですか?」と聞いたところ、「私たちはとても幸せです」という返事が返ってきました。とても驚き、「この会社はどんな会社なんだろう」と思いました。
その後この会社の社長とお話すると、「会社が苦しい時はじっと我慢し、伸びることができるときに一気に伸びる。それで太く倒れない会社になる」という“年輪経営”を大切にしているということをおっしゃっていたんです。その言葉にとても共感しました。

三協の企業理念は、「一人ひとりが幸せと思える会社づくり」です。この「一人ひとり」という言葉には、たくさんの方々への思いを込めています。社員はもちろん地域の方も、たくさんの方々が三協を通じて、より健康で笑顔のある、そんな幸せを持っていただけるような会社をつくっていきたいと考えています。
島根県の方々と共に、100年企業を目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

たくさんの方が「幸せ」と思える会社に
たくさんの方が「幸せ」と思える会社に

企業情報とお問い合わせ先

企業名
株式会社三協
-島根川本工場-
所在地
〒696-1225 島根県邑智郡川本町南佐木993-1
連絡先
TEL:0852-27-1800
FAX:0852-27-1802
-本社-
所在地
〒417-0061 静岡県富士市伝法573-13
URL

https://sankyohd.com/

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お問い合わせ

島根県企業立地課
0852-22-5295

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