立地企業インタビュー

立地企業インタビュー

トップページ立地企業インタビュートレンダーズ株式会社

トレンダーズ株式会社

代表取締役社長 黒川 涼子氏代表取締役社長 黒川 涼子氏

2020年4月に創業20周年を迎えたトレンダーズ株式会社。本社を東京都渋谷区に構え、主に女性をターゲットとしたデジタルマーケティング領域において、多くのクライアントの信頼と支持を集める企業です。また、日本最大規模の女性アワード「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」に入賞するなど、女性活躍企業としても注目を集めています。

2019年、株式会社フェズと共同で島根県大田市にサテライトオフィスを設立。ゆかりのある島根で新たな雇用を創出し、本社とリモートでコミュニケーションを取りながら、主に首都圏のクライアントの業務を島根で行っています。

取材当日は大田市の島根オフィスにお邪魔し、東京本社の黒川代表取締役社長、関西の自宅でテレワーク中の大西島根オフィスマネージャーにリモート取材を行い、島根県に進出された経緯や、女性が多く活躍する企業風土が生まれた秘訣などについてお話を伺いました。

1.御社の事業内容についてお聞かせください。

デジタルマーケティングで企業のマーケティング活動を支援

美容・食カテゴリに強みを持つマーケティング事業 美容・食カテゴリに強みを持つマーケティング事業

弊社は企業様のデジタルマーケティングやプロモーションの支援を行う事業をメインとしています。創業当初、女性に特化したマーケティング会社という位置づけで事業をスタートさせたこともあり、女性消費者の割合が多い「美容」や「飲食」といった分野に特に強みを持っています。女性の声を企業様にお届けすることで、商品開発にご活用いただいたり、女性による口コミの力で商品を拡販するお手伝いをさせていただいたり、というのが主な事業内容となります。

2.島根県に進出された経緯についてお聞かせください。

フェズ社からの誘いがきっかけ

調印式の模様株式会社フェズと共同で行った調印式の模様

実は、初めからサテライトオフィスを作る場所を探していた、ということでは全くなくて。たまたま以前から親しいお付き合いをさせていただいていた株式会社フェズさんから、島根県に共同でサテライトオフィスを設立しないかとお誘いをいただいたのがきっかけです。私の母方の実家が島根県であることもあって、島根に地方拠点を作ってみるのもいいかも、とだんだんその気になって、本当に実現してしまった、というのが実際のところです。

3.実際に島根県に立地されて良かったと思われる点をお聞かせください。

行政の情熱と対応の早さに驚き

大西島根オフィスマネージャー(左)と島根オフィスメンバー大西島根オフィスマネージャー(左)と島根オフィスメンバー

立地を進めるにあたって一番驚いたのが、島根県さんや大田市さんの情熱と仕事の早さです。失礼ながら県庁や市役所の方って、割とのんびりとした雰囲気の方が多いのかなという先入観がありましたが、本当に対応が早くて。新しいことにも積極的に取り組んでくださる姿勢や、迅速で柔軟な対応には感激しました。
おかげさまで約3ヶ月という短い期間にトントン拍子で立地が決まりましたが、それも行政の皆さまの素晴らしい行動力の賜物であると感謝しています。

あとは、現在6名いる島根オフィスの素晴らしいメンバーと出会えたこと、それが何よりも良かったことです。やはり何を始めるにも「人」が一番大切ですから。

4.逆に島根県のデメリットと感じられていることをお聞かせください。

東京との往来にやや不便も

Zoomによる取材の様子

飛行機のフライト本数が増えるといいですね。羽田-出雲便の今の時刻表では、日帰り出張ができないので。あとは航空運賃も比較的割高なので、そこももう少し安くなると嬉しいです。

5.島根オフィスには現在6名のスタッフがおられますが、どのように採用を進められましたか。

100%現地採用、未経験者も活躍中

東京本社とのやりとりは主にZoomで東京本社とのやりとりは主にZoomで

今のメンバーはたまたま全員女性で、全員大田市で現地採用しました。弊社のようなデジタルマーケティングに特化した業務の経験者というのは島根県ではかなり少ないので、全員ほぼ未経験者を採用しています。

前職は事務職だった人、保育士だった人、子育て中のお母さんなど、経歴も様々ですが、現在関西でリモートワークをしている島根オフィスマネージャーの大西が主に島根オフィス立ち上げ時の責任者として彼女たちの指導・育成にあたりました。今ではみんな立派に活躍してくれています。

6.島根オフィスマネージャー・大西さんへお伺いします。未経験者を採用し、リモートで育成する難しさを感じることはありますか。

オンラインツール活用でほぼ不便なく、むしろ女性活躍推進のカギに

女性の活躍推進企業として外部からも高評価 女性の活躍推進企業として外部からも高評価

役員、管理職に占める女性割合も高い 役員、管理職に占める女性割合も高い

最初の1~2ヶ月は本社社員が1名研修のため常駐して対面でしっかりと研修をさせてもらいましたし、その後も東京本社のメンバーによるオンライン研修という形で問題なくコミュニケーションが取れています。Zoomなどを使って画面共有しながらレクチャーできますから、ほとんど不都合を感じることはないですね。

私自身も関西でリモート勤務ですし、私以外にも数名おりまして、ご家族の都合で海外でリモートワークしている社員もおります。ネット環境とPCさえあれば基本的には問題なく仕事ができています。

また、全社的に女性比率が高いのですが、リモート勤務のおかげで育児中の女性社員も多く活躍しています。私も子育てしながら働いていますし、島根オフィスのメンバーにも2名ママ社員がいます。

昔はママ社員がほぼ0でしたが、徐々に増えてきて、今では全体の15%くらいはママ社員です。管理職以上の社員が育休・産休を経てママになるケースがどんどん増えてきているので、リモートであっても同じように仕事ができるよう工夫してきました。今回、新型コロナウィルス感染症拡大を受けてフルリモートにしたのですが、今後はますますリモートベースにしていくつもりです。「ママだからできない仕事」をできるだけなくしていきたいと思っているので。

7.島根オフィススタッフの皆さんにお伺いします。トレンダーズという会社の好きなところを教えてください。

オフィスの一角で談笑オフィスの一角で談笑する木村ひとみさん、近藤愛さん

木村ひとみさん:自由な社風で、挑戦する機会を与えてもらえるところ。

胡摩田真衣さん:子育て中の人など、個人の都合に合わせた働き方ができるところ。

近藤愛さん:色々なことに挑戦できるところ。

岩谷望美さん:同年代の女性が多いこともあり雰囲気が良く、働きやすい環境な事。

三谷佳未さん:アットホームな雰囲気と個人、個性を大切にしてくれるところ。

清水妙子さん:年齢や入社年次関係なく、遠慮せず自分の正しいと思うことをいい合えるし、言える人を愛せる文化があるところ。

8.黒川社長は今年(2020年)社長に就任されたそうですが、どのようなご経歴でいらっしゃいますか。

中途入社から叩き上げで社長に就任

黒川社長東京本社でリモート取材に応じる黒川社長

私は大学卒業後、アパレルや化粧品など数社を経て、32歳の時にトレンダーズへ中途入社しました。特に何のコネクションもなく。マーケティングに特化した仕事は初めてでしたし、本格的な社内マネージメントや経営もすべて入社した後に経験させてもらったことです。

ですから、当時の私と同じくらいの年齢で中途入社した社員にはよく話しているんです、「あなたも将来社長になれるかもよ?」って。

9.地域(島根県大田市)とはどのように関わっていらっしゃいますか。

地元飲食店応援サイトの運営を支援

maina!大田トップページ 大田市飲食店応援サイト「maina!大田」

新型コロナの影響で経済的打撃を受けた地元大田市の飲食店応援企画として立ち上げられたウェブサイト「maina!大田(まいなおおだ)」の運営に参加させていただいております。大田市さんから声をかけられたのがきっかけでしたが、弊社は主に得意のSNSマーケティングの知見を活かして、SNS上での情報発信の仕方などのアドバイスをさせていただいたりしています。

まだ立ち上げたばかりですが、この企画で少しでも大田市の飲食店さんが元気を取り戻してくれるといいなと思っています。

10.今後の事業展開、展望についてお聞かせください。

クライアントの販売支援から、販売者へ

マーケティングの知見を活かしたブランド開発事業も マーケティングの知見を活かしたブランド開発事業も

現在既に始めている新規事業として、我々が培ってきたデジタルマーケティングのノウハウを活かした商品販売に着手しています。つまり、これまで売り手であるクライアント様の支援をする立場であったところから、我々自身が売り手側に立つ事業も始めているということです。

具体的には、韓国の美容商材の輸入販売などを行っていますが、単に韓国の美容業界に我々が進出するということではなく、よりグローバルな美容トレンドをいち早くキャッチして、日本のクライアント様に還元できるような存在になりたいと思っています。
それこそが、長年女性マーケティングに特化した事業展開を行ってきた我々だからこそ提供できる価値だと考えています。

11.島根県民や他の事業者へのメッセージなどあればお聞かせください。

サテライトオフィスは作って分かる良さがある

島根メンバーの皆さん島根オフィス前にて、島根メンバーの皆さん

先ほどお話したように、島根にサテライトオフィスを作ったことは成り行きみたいなところもあったのですが、結果として本当に良かったと思っています。
私は東京出身で、物心ついてからずっと東京なので、地方創生に特に個人的な思い入れがあったわけではありませんでした。でも、弊社に入社する社員って、「いつか自分の地元のために何かしたい」っていう子が多いんですよ。

島根オフィスは全社で初のサテライトオフィスだったわけですが、「じゃあ私の地元にもサテライトオフィス作れないかな?そうしたら地元の活性化につながのでは?」と考え始めている社員もけっこういます。
トレンダーズという会社を通して地方の活性化に携われる、ということをみんなが喜んでくれていて。そのことが非常に良かったなと。

そして私自身も、地方創生という社会課題に向き合うとてもいいきっかけになりました。島根のメンバーも一人ひとりが「大田市をもっとよくしたい」っていう想いを強く持っています。
全社で100人程度の弊社でも地方創生という課題に対してできることがある。企業も個人も、もっとみんなで取り組むことができたら、きっと日本は変わるんじゃないかと思います。

女性が活躍する会社の使命としても、島根に立地したのは正解でした。男女の雇用機会の格差って、東京より地方の方が大きいと感じます。能力や意欲があるのにそれを活用する場がない女性が日本中にまだまだいるだろうと。
地方にはやる気のある優秀な女性が多いから、絶対サテライトオフィスを出した方がいいですよって、知り合いの経営者にも話しています。

会社の基本情報およびお問い合わせ先

ワイナリー外観写真

会社名:
トレンダーズ株式会社(島根オフィス)
所在地:
〒694-0064 島根県大田市大田町大田イ259-5
本社 :
〒150-0011 東京都渋谷区東3-16-3 エフ・ニッセイ恵比寿ビル8F
連絡先:
TEL:03-5774-8871(東京本社)
FAX:03-5774-8872(東京本社)
URL :
https://www.trenders.co.jp/

(2020年7月取材)

< 立地企業インタビュートップへ戻る